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 人工呼吸器に関する本はさまざまなものが出回るようになりました。この10年で飛躍的に出版物の数は増え、特に最近は、読み応えのある文章スタイルのものが増えてきています。イチから人工呼吸器を勉強したい方には大変ありがたいものです。 しかしながら現在、人工呼吸器に関わる医療従事者の周りの状況は極めて切迫した状況です。そうです、「新型コロナウイルス」のヤツがやってきています。あなたはたった一人で人工呼吸器と向き合わなければいけないかもしれません。不十分な知識であっても、周りのスタッフの指導をしなければいけない立場かもしれません。休む暇もなく、学びを得る余裕などない状況かもしれません。本を一冊読んでいる暇があったら、Go●gle先生やS●ri先生に聞いた方がすばやく教えてくれるかもしれません(信じるか信じないかはあなた次第ですが)。 そんな中、今回僕たちは人工呼吸管理についての「クイックリファレンスブック」というものを企画しました。病棟に、部署に、カンファレンス室や休憩室に一冊置いておくことで、ほんの数分の間に自分の調べたいことや興味のあるテーマを検索できる本、をイメージして作ってみました。 著者はけっして有名じゃないかもしれませんが、皆さん現場の方たちばかりです。そんな先生方に、現場でお役に立てるような内容をイメージして作っていただきました。どうかお役に立てていただけたら幸いです。はじめに公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科 部長/救急部集中治療室 室長横山俊樹同臨床工学部 技師長春田良雄

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