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てもよいと考えています。この数値は「糖尿病薬を一剤足す」というイメージで患者さんに伝えてもよいかも知れません。 また、患者さんによっては、「運動は体重を減らすため」と思い込んでいる人もいます。しかし、運動で劇的に体重を減らすのは難しい面が多いので、注意が必要です。「運動は体重がそれほど減らなくても、血糖値が下がるほかにも動脈硬化や高血圧、がん予防などさまざま効果があります」と、体重の変化とは独立した効果があることをしっかり伝えたほうがよいでしょう。忙しく、運動ができそうもない患者さんが変わる魔法の言葉1日どれくらいなら運動できますか? 日本糖尿病学会が行った全国規模のアンケート調査で、患者さんが運動していない理由の第1位は「時間がない」で、25%の人がそのように答えています。しかし、そのような人でも上記の質問を投げかけると、ほとんどの人が「20分くらいなら……」と答えます。このような話しの流れから、20分でも、それなりの効果が期待できることを患者さんに紹介するのがよいでしょう。忙し1日1) Bravata, DM. et al. Using pedometers to increase physical activity and improve health: a systematic review. JAMA. 298(19), 2007, 2296-304.2) Yates, T. et al. Effectiveness of a pragmatic education program designed to promote walking activity in indi-viduals with impaired glucose tolerance: a randomized controlled trial. Diabetes Care. 32(8), 2009, 1404-10.文 献171糖尿病ケア 2016 春季増刊36第1運動療法の患者説明シート4運動療法をまずはやってみよう!第章4
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