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 糖尿病の食事指導に対し、「厳しい制限がある」「継続がつらい」というマイナスのイメージをもっている患者さんは多いと思います。また指導者側も、知らず知らずに「こうすべき」「これはだめ」と、一方的に厳しい制限を押しつける指導をしていないでしょうか? 糖尿病の食事指導は、医療者と患者さんが同じ方向を目指し、一緒に取り組むという姿勢で臨むことが重要と考えます。本増刊では、はじめに糖尿病食事療法の知識をおさらいし、第2章では糖尿病のタイプ別および合併症別に、各施設で用いられているツールや手法を交えてより具体的な食事指導方法を解説します。第3章では、実際に現場で出会いそうな症例を提示し、ベテラン管理栄養士はどのように食事指導を展開しているか、コツやポイントを紹介します。そして第4章と第5章では中食・外食の選び方や自宅でつくることのできるレシピを写真入りで揭載しました。さらに巻末には、切り離して使える栄養指導ツールも盛り込んでいます。そのまま患者指導に活用していただけることと思います。 本増刊を通して、患者さんに寄り添い、患者さんをやる気にさせる具体的な食事指導の技術を学び、実際の患者指導の場面でぜひ役立てていただければと存じます。はじめに山口赤十字病院栄養課長野﨑あけみ2018年8月

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