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はじめに 糖尿病は、自覚症状がすぐに現れにくく、診断されても「悪くなってから治療しよう」と継続した療養ができずに悪化させてしまう患者が問題となっています。そのような患者を減らすには、まずは医療者が病態生理や治療についての十分な知識をもつ必要があると考えます。しかし、前述した「症状の現れにくさ」は同時に、医療者にとっても病態理解の困難さにつながっているのではないでしょうか。 今回の増刊では、そのような目には見えにくい糖尿病の病態生理をイラストを中心にわかりやすく解説いただきました。さらに、糖尿病の合併症や、三大療法に関連した食事・運動・薬についても解説いただきました。糖尿病治療にもっとも必要なものはチーム医療です。チームビルディングのためには、新人スタッフの学習と、まず、現在のスタッフのブラッシュアップも必要です。本増刊を通して最新の糖尿病の病態生理を理解し、日々の療養指導に役立てていただけますと幸いです。最後に、超多忙な糖尿病研究、臨床活動をされているにもかかわらず、貴重な原稿をご執筆いただいたわが国のトップランナーの諸先生に深謝申し上げます。2019年1月大阪市立総合医療センター糖尿病内科部長/ 糖尿病・内分泌センター長細井雅之

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