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糖尿病ケア 2019年秋季増刊113 アキレス腱反射は、神経障害を判定する検査です。アキレス腱反射の異常は足底・足先の痛みや、感覚異常といった特有の症状とよく相関し、糖尿病神経障害の診断に用いる場合は感度、特異度ともに70%と良好です。臨床症状の観察と振動覚検査を併用することにより、神経障害の早期診断に有用な検査方法1)だといわれています。手 順1 患者に使用する打腱器を確認してもらい、検査方法を説明します。また、写真やイラストで患者にどのような体勢をとるか伝え、転倒の危険がなく膝立位が可能か判断します。 患者に、背もたれのあるいす、もしくはベッド上で膝立位になってもらい、足首より先をいすやベッドの縁から出します。アキレス腱反射の目的アキレス腱反射の手順アキレス腱反射社会医療法人財団新和会八千代病院糖尿病看護認定看護師◆鈴木裕美子(すずき・ゆみこ)第 3 章|写真と図解でまるわかり! フットケアの必須手技【検査・観察編】•打腱器•ディスポーザブル手袋必要物品第   章写真と図解でまるわかり! フットケアの必須手技【検査・観察編】

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