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糖尿病ケア 2019年秋季増刊143 感染対策の観点から、足浴バケツはビニール袋をかけて使用します。足浴バケツに湯を張り、温度計で湯温を調整します。患者に好みの湯温を尋ねながら行うとよいでしょう。ただし、神経障害がある場合は感覚障害により異常な高温を好むことがあるため、患者の好みを確認する際には神経障害の状態を把握しておく必要があります。手 順1 患者にゆっくり足を漬けるように声をかけ、足首以下がしっかり漬かるように湯量を調節します。保温のため、ビニール袋の口を縛るかタオルなどでカバーします。その状態でタイマーで5~10分計ります。10分以上の足浴は浸軟(ふやけ)の原因となり、皮膚のバリア機能が低下することがあるため注意が必要です。当院では電動の気泡発生、保温、微振動機能つきの足浴器を使用しています。手 順2細かな泡で足を包んで洗う 足をしっかり泡で包み込み洗浄します。足背、足趾、趾間、足底、踵部を丁寧に洗います。泡に含まれる界面活性剤が汚れを包み込むことで洗浄されるため、細かな泡を立てることが重要です。必要に応じて泡立てネットを用いてメレンゲのような細かい泡をつくるか、泡タイプの洗浄剤を使用しましょう。手 順3足浴の手順第   章写真と図解でまるわかり! フットケアの必須手技【ケア・指導編】

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