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糖尿病ケア 2021年 春季増刊69糖尿病が原因で緑内障や白内障になることがある 糖尿病網膜症だけではなく、糖尿病が原因で緑内障や白内障になることがあることも患者に伝えましょう。 緑内障では、糖尿病網膜症が進行し、広範な網膜虚血から新生血管が出現することで、著しい眼圧上昇をきたし難治な病態になります。多くの場合、薬物療法だけではコントロール不良であり、レーザー治療や手術を必要とします。 白内障では、加齢に伴うものよりも糖尿病が原因で発症したもののほうが進行するスピードが速いといわれています。白内障の治療は、基本的に手術が必要です。糖尿病網膜症 見える化シート13症状がなくても、 定期的に眼科受診をしましょう。 糖尿病網膜症や緑内障、白内障などを早期発見し、早期治療につなげることで、視力低下や失明を防ぐことができます。患者にはくり返し眼科受診の必要性を説明しましょう。患者が変わる「あと一押し」の決めゼリフ引用・参考文献1)Ohkubo,Y.etal.IntensiveinsulintherapypreventstheprogressionofdiabeticmicrovascularcomplicationsinJapanesepatientswithnon-insulin-dependentdiabetesmellitus:arandomizedprospective6-yearstudy.Dia-betesRes.Clin.Pract.28(2),1995,103-17.糖尿病のリスク・合併症の患者説明シート2章第

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