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5「退院支援」から「在宅療養支援」への転換85Nursing BUSINESS 2019 春季増刊第2章 入退院支援を円滑に実施する 当院は、小規模病院の強みを生かして顔の見える関係性を大切にしています。3看護単位を有効に活用し、定期的な異動を取り入れて組織の硬直化を防ぎ、お互いに学び合う組織風土を育ててきました。開院15年の比較的新しい病院であるため、既存の型にとらわれない自由な発想が強みです。「よいと思うことはやってみる」「失敗したらやめればよい」を看護部の改革の精神として引き継ぎ、取り組みを進めています。これまでの歩みを図1に示します。 医療提供体制の変化から、病院看護師の役割は大きく変わりました。「治す医療」から「治し支える医療」の実現を目指し、変化に柔軟に対応し続けなければなりません。患者に関わるすべての職種が連携・協働し、役割を果たす必要があります。病院の看護師には「退院はゴールではなく暮らしの場に帰るスタートライン」ととらえて、患者の意思決定を支え、自立を促す看護が求められています。 このような看護の必要性を日々のケアの中で認識し、すでに実施している主任(現 地域包括ケア病床を有する病棟看護師長)を退院支援推進者として動日々のケアの中から生まれた退院支援―看護部の関わり退院支援看護師育成2010年2011年2012年2013年2017年2018年1名1名1名2名1名3名退院前訪問開始退院後訪問開始20102011201220132014201620172018地域連携室に看護師配置入院基本料7対1→10対1地域包括ケア病床10床地域包括ケア病床20床地域包括ケア病床 増床予定退院支援カンファレンスの定例化退院支援の記録の見直しと一元化在宅療養支援委員会へ退院支援推進グループ発足全病棟:退院支援スクリーニング・アセスメントシート導入モデル病棟:退院支援スクリーニング・アセスメントシート導入5040(件)30201005201320201417201523201621520174172018予測値退院前訪問退院後訪問在宅療養支援の歩み図1

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