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モレなく、因果関係が明確なものを出し尽くす ある事象が起こった原因は何か。下に線を引き、考えられる原因をいくつも出していきます。そうしてできあがるのが図のようなロジックツリーです。ポイントは2つ。原因は1つだけではありませんから、モレがないように出し尽くすこと。もう1つは、起こった事象とは関係がないもの(因果関係が認められないようなもの)を含めないことです。簡単にできたと思わず、「なぜそうなったのだろう?(Why so?)」と問い続けながら、粘り強くロジックツリーを完成させていきましょう。 逆のパターンでも、ロジックツリーが使えます。まず、起こっているさまざまな状況を並列に書き出し、それらから線を出して上の枠に入るものを考えるという思考です。並列に書かれた情報を見ながら、「だから、どういうこと?(So what?)」「では、どうすればいい?」と考えていきます。ここでも、並列に書く情報にはモレがないこと、上の枠に書いたものとちゃんと因果関係があることが大切だということを忘れてはいけません。ざっくり全体をつくった後にじっくり検討する 「モレがない」「因果関係が明確なこと」は大事なのですが、モレがない状態をつくるのは容易ではありませんし、丁寧に因果関係を考えていたら時間がいくらあっても足りないのも現実です。ですから、まずはモレも因果関係も気にせず、ざっくりと全体をつくってから、じっくりと皆で検討したほうがよいロジックツリーができあがります。 そして、1つのロジックツリーが完成したら、別の視点から新しいツリーをつくってみるといった粘り強い思考姿勢も大切です。 また、どんなフレームワークもそうですが、ロジックツリーも万能ではありません。ロジックツリーでは導けない優れたアイデアは必ずあります。ですから、ロジックツリー(の因果関係)に当てはまらないからといって排除してしまわず、どこかに残しておくような姿勢も大切です。モレなく、因果関係が明確なものを出し尽くすモレなく、因果関係が明確なものを出し尽くす基本ざっくり全体をつくった後にじっくり検討するざっくり全体をつくった後にじっくり検討する応用10Nursing BUSINESS 2019 夏季増刊ロジックツリー線でつないで、理路整然と思考する1筋道立てて考えるのに、箇条書きは向いていません。下に項目を足しているだけで、項目同士の関係が可視化されないからです。ロジックツリーで、項目間の関係がわかるように線でつなげていくのが、理路整然と思考するコツです、

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