154Nursing BUSINESS 2019 秋季増刊東北大学病院におけるマネジメントラダーマネジメントラダーの導入 東北大学病院(以下、当院)では、看護師のキャリア開発ラダーとして、2000年11月より東北大学病院看護実践能力開発システム(Tohoku University Hospital Nursing Ability Development System:以下、TNADS)の運用を開始し、幾度かの改訂を重ねながらジェネラリストとしての看護実践能力を自ら高めることを支援してきました。 その後、目まぐるしい医療環境の変化に対応しながら複雑かつ重要な課題を組織的に解決していくために、看護管理者の育成が重要課題となりました。とくに看護単位の責任者である看護師長の役割は重要です。そのため、看護管理者の体系的な看護管理能力の開発が重要と考え、マネジメントラダーを導入することとしました。 2009年度からマネジメントラダーの検討を始め、2011年度にマネジメントラダーのレベル評価表を作成し、TNADSを看護職員の「看護実践能力(クリニカルラダー)」と「看護実践の組織化能力(マネジメントラダー)」の2つの領域の開発を支援する独自のキャリア開発システムへと改訂しました。その後、作成したレベル評価表を使用し、マネジメントラダーの運用を開始しましたが、看護師長の場合、他者評価が難しく自己申告をもとにした評価となってしまうこと、クリニカルラダーと同様の「~できる」という評価基準では評価し3コンピテンシーの概念を導入したマネジメントラダーの活用看護師長自身の看護管理能力の向上と 副看護師長の育成支援東北大学病院 外来Ⅰ 看護師長 庄子由美 東北大学病院では、「看護実践能力(クリニカルラダー)」と「看護実践の組織化能力(マネジメントラダー)」の2つの領域の開発を支援する独自のキャリア開発システムを運用しています。2013年にマネジメントラダーにSpencer & Spencerのコンピテンシーの概念を導入し、2014年度からコンピテンシー事例を使った認定を開始しました。
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