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うことがあります。看護職にとって妊娠・出産・育児の体験は、キャリアブランクなのでしょうか?そうではなく、もう一度キャリアを磨き直すという意味において、キャリアのブラッシュアップではないでしょうか?なぜなら、妊娠・出産・育児の体験は、看護職自身の人生観や社会観に影響を与え、職場復帰後のキャリアに重要な意味を与えるからです。キャリアの発達論とメンター前出のシャインは、組織内におけるキャリア発達を8段階に分類し、段階ごとの課題を提示しました4)(次ページ表1)。この理論の中で、第4段階(初期)、第5段階(中期)、第6段階(キャリア中期の危機)における発達課題として、「助言者、支援者」という用語が示されています。具体的には、初期段階の課題として「良き助言者や支援者を見つける」、中期段階の課題として「他者の助言者になる準備を行う」 です(次ページ表1)。そして、これこそが「メンター」なのです。メンターという用語について、アンダーソンとシャノンは、「後からくる専門的な、もしくは、個人的な発達を促進するために、熟練や経験がほとんどな11人材育成の基礎知識1第章Nursing BUSINESS 2020 夏季増刊組織内キャリアの3つの軸(文献3より改変)図1職 能中心性階層

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