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キャリアアンカーキャリアアンカーとは、キャリアの選択をする際に、これだけは犠牲にしたくないという価値観や欲求をいいます。ただし、キャリアアンカーは、あくまで自己イメージなので、自分自身で表現しなければ周囲に理解してもらうことはできません。また、常にアンカーを意識しながら仕事をしているわけではありませんが、何か厳しい選択を迫られたときに改めて意識する場合があります。その際、次の3つの問いについて内省することで、自分のアンカーを確認することができます。①「自分はいったい何が得意か?」②「自分は本当のところ何をやりたいのか?」③「何をやっているときに意味や価値が感じられるのか?」①は、能力・才能についての自己イメージ、②は、動機・欲求についての自己イメージ、そして③は意味・価値についての自己イメージです6)。シャインは、キャリアのさまざまな段階にある数百人を対象に行ったインタビューをもとに、キャリアアンカーには、表2に示す8つのパターンがあることを明らかにしました。みなさんのアンカーも8つのどれかに当てはまり、それは時間が経っても変化しないと考えられています。しかし、自分が現在どんなアンカーにつながれているかを明らかにすることはできますが、今後の職務を予測することはできません。13人材育成の基礎知識1第章Nursing BUSINESS 2020 夏季増刊キャリアアンカー管理組織の中で責任のある役割を担うことを望む専門特定の分野で能力を発揮することに幸せを感じる安定1つの組織に勤務し、経済的安定を得ることを望む起業クリエイティブに新しいものを創り出すことに幸せを感じる自律組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む奉仕社会を良くしたり、他人に奉仕することに幸せを感じる挑戦解決困難な問題に挑戦することにやりがいを感じる調和個人のニーズ、家族のニーズ、仕事のニーズのバランスをとりながら仕事をすることを望む(文献6より改変)表2

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