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30Nursing BUSINESS 2021春季増刊1.はじめに 生活者・看護職者・看護管理者:「……としての私」 看護管理者としてわきまえておくべき「倫理」は、いわゆる「看護倫理」だけではありません。看護倫理は、看護実践をする立場で「看護ケアの相手である患者さんやそのご家族にどう対応していくのが適切か」に関することと言えるでしょう。すべての看護職者はこのような問題意識をもちつつ日々看護実践しています。①それに加えて、看護管理者は自ら看護実践をすると共に、他の看護職者たちが「どうしたらよいか」を考えるプロセスを支援する役割を持ってもいます。表2—11)の1stレベルにある「倫理的意思決定への支援」、表2—22)のⅠが主任にあてている「自部署のスタッフが倫理的感受性を高められるように支援する」という役割はこのことを指していると考えられます。②さらに看護師長には自らが管理する場(自部署)があり、その部署において倫理的課題に取り組む文化をつくっていく役割が期待されています。表2—1看護管理者のための倫理岩手保健医療大学 学長清水哲郎看護管理者として倫理的意思決定を支援し、組織が社会的責務を果たすことに参与するために2表2‒1看護管理者カリキュラム基準1stレベル2ndレベル3rdレベル組織管理論Ⅰ組織管理論Ⅱ組織管理論Ⅲ単元看護実践における倫理看護管理における倫理組織における倫理教育内容看護実践における倫理的課題倫理的意思決定への支援看護管理における倫理的課題看護管理における倫理的意思決定組織における倫理的課題倫理的課題に対する組織的対応公益社団法人日本看護協会 認定看護管理者カリキュラム基準より抜粋

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