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2017秋季増刊98できるADL訓練室トイレ(図1)トイレまでの移動 :車椅子自走にて可能。歩行は、短距離であれば1本杖と短下肢装具を使用し見守りレベルで可能トイレ移乗 :適切な角度で接近し、殿部の前方・側方移動を行い、縦手すりを持って立ち上がる(図2a)トイレ動作 :片手で手すりを使用し、頭や体を手すりにもたれさせることで、健側優位の立位姿勢でゆっくりではあるが、ズボンの上げ下げが可能(図3a、b)排尿管理 :リハ場面でも尿意の訴えがあり、空振りすることなく排尿できる。排尿日誌と夜間の排尿管理をリリアムα-200を用いて確認した(図4、5)。失禁量が少ないことから、パンツ型紙オムツではなく、布パンツと少量タイプの尿とりパッドで可能。骨盤底筋体操も背臥位で毎日50回実施しているしているADL病棟トイレ(図6)トイレまでの移動 :車椅子自走トイレ移乗 :車椅子を停める位置が悪く、手すりまでの距離が遠い。殿部を前方移動せず、縦手すりを強く引きつけた健側優位の立ち上がりとなる(図2b)。麻痺側下肢の足部は内反位となり、短下肢装具の足底全体が接地できていないトイレ動作 :足部の幅が狭く、立位姿勢が安定しないままズボン操作を行うため、頻繁に手すりにつかまる。麻痺側のズボン操作の際に転倒の危険性があり、上げ下げともに不十分である(図3c)排尿管理 :排尿前の尿意や、排尿後のパッド交換の訴えが増えたことにより、定時誘導から、尿意の訴えがあったら、トイレに誘導する方法に変更。パンツ型紙オムツと尿とりパッドを使用している。失禁回数は、週に1回程度であるする(ようになる)ADL転帰先トイレ(図7)移動 :日中は短下肢装具を使用した歩行、夜間はポータブルトイレ(図8)。体調に合わせて車椅子を併用トイレ移乗 :車椅子の場合は、トイレ空間が狭く、中まで入ることができないトイレ動作 :手すりと壁にもたれながら、健側下肢優位の立位姿勢でズボンの上げ下げを行う排尿管理 :布パンツに少量タイプの尿とりパッドを使用する。切迫性尿失禁があり、夜間は、間に合わないことも考慮しポータブルトイレを設置する
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