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編集のことば 地域包括ケアの推進に向けて、リハビリテーション看護の知識・技術はあらゆる場で必要とされており、看護師のつなぐ役割が重要であることは周知のことです。これからの看護記録は、介護記録との連動、また、多職種と一緒に活用できるものが求められていくでしょう。 一方で、報酬改定などの流れを鑑みると、とくにリハビリテーションの領域では、アウトカムに資するリハビリテーション看護の介入・支援はなにか、そのエビデンスを明示することが必要とされていることがわかります。 看護はそもそも、包括的・全人的な視点を強みとしています。リハビリテーション看護の記録は、医療・介護・障害などのさまざまな局面で“生活者”としての患者・利用者像を浮かび上がらせ、つなぎ、その「ありたい姿、ありのまま」を実現するツールとなります。 本増刊号は、“生活者”としての患者・利用者像を浮き彫りにするしくみやポイント、電子カルテなどを用いた多職種の情報共有、「シーン・症状別の看護記録」として高次能機能障害などの行動へのアプローチ、家族への支援、フィジカルアセスメント、各種サマリーやインシデント・レポートの目的と書き方などを取り上げています。 本誌2016年2号特集『「生活者」としての患者が見える 看護記録の書き方』をベースにしており、増刊化にあたり留意した点は、まず、総論に、看護計画と看護記録の連動、看護記録の構成要素と全体像、電子カルテシステムと看護記録などを加え、より看護記録を包括的に理解できるようにしたことです。総論に、看護計画と看護記録の連動に関する項目を加えたと同時に、各項目では、看護計画や目標と看護記録が連動するようにしました。また、目的別、シーン別や症状別の項目を増やすとともに、それぞれの事例を増やし、記録の具体的な書き方を示しました。 本増刊号が“生活者”としての患者をとらえる一助となり、リハビリテーション看護の質向上、回復期で働く多職種との協働に寄与できればと願います。2018年8月吉日荒木暁子 石川ふみよ

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