932019秋季増刊1章1食べるメカニズムの理解:5期モデルによる観察とアプローチケア編摂食嚥下のプロセス観察ポイントアセスメント看護上の問題点アプローチ先行期飲食物の認知・意識レベル・眼球の方向・頭頚部の回旋の有無と程度・食べ物の配置の認知・集中力・ペース配分(口へ運ぶスピードや一口量)・模倣動作の程度・指示による開口や挺舌の状態・異食行為・覚醒不良・注意障害に関連した誤嚥、摂取量の低下・運動麻痺、感覚障害などの合併による注意障害・前頭葉症状・脱抑制・認知症などに関連した安全な摂食嚥下の行為遂行が困難・高次脳機能障害に関連した危険回避・自己教育力の低下・注意障害、視空間失認、認知症などによる食物認知の変調(食事時間の延長、食事誤認、摂取量の低下、服薬エラーなど)・前頭葉症状による理解力や学習力の困難性・前頭葉症状などによるペーシング障害に関連した窒息のリスク・前頭葉障害による脱抑制に関連した拮抗失行・頭頂葉損傷による失行・頭頂葉損傷による半側空間失認・側頭葉損傷による嗜好や摂取量の変調・リラクゼーション・摂食動作訓練・歯・口腔疾患の治療・口腔ケア・口唇訓練・舌訓練・咀嚼訓練・摂食用具の調整・食物形態の調整・必要栄養量や水分の確保・摂食環境調整(摂食場所や飲食物の配置)・手を添えた動作訓練・注意の喚起(口頭指示や触覚での誘導)・見守り・窒息発生時の対処法の準備・その他高次脳機能障害リハビリテーション捕食動作と姿勢・手や関節の動き(失調、麻痺、振戦、痛み、可動域制限、筋緊張、随意性など)・テーブルや椅子(車椅子)との適合・摂食用具の把持や使用状況・頭頚部、体幹、骨盤、上肢・下肢などの姿勢と安定感・座位耐久性・麻痺側への傾き、下垂、緊張など・頭頚部の伸展や過度な屈曲・捕食動作・骨・関節・神経疾患による摂食動作制限・認知症や高次脳機能障害に関連した摂食動作の機能障害・骨・関節・神経疾患による摂食動作制限・運動機能障害による捕食機能低下・認知症や高次脳機能障害に関連した摂食動作の機能障害(失行、注意障害、視覚失認識、遂行機能障害など)・リラクゼーション・骨・関節疾患の治療とリハビリテーション・摂食動作のリハビリテーションとアシスト・摂食用具や食器の調整・テーブルの調整・摂食姿勢の調整口(部)顔面失行観念失行左側失認表15期モデルにおける系統的観察、アセスメント、看護上の問題点、アプローチ
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