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9Nutrition Care 2018 秋季増刊医師はどのようなアドバイスを望んでいるのか? 医師が望んでいるアドバイスは疾患別に異なります(表2)。また、患者の価値観や性格タイプも異なります。その人に合った食事計画の一例を、メニューやレシピつきで提案してもらいたいと思います。家で調理をしない患者にはスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの商品の選び方を提示してください。そうすることで、最小限の薬物療法で、血糖、血圧、脂質などの管理ができるようになります。でもでもでも~ましょう~ましょう図ましょうの女とでも男「腹八分目にしましょう」「栄養バランスに気をつけましょう」「規則正しく食べましょう」など、提案型の指導が多くなる管理栄養士や、「でも食べないと力が出ない」「でもお金がかかるので」「でも仕事で遅くなるので」など、まず言い訳から入る患者がみられる。若手管理栄養士の栄養指導ベテラン管理栄養士の栄養指導基本的な説明のみ(その話は知っている)病態の説明がくわしすぎる(むずかしすぎてよくわからない)理想的な食事を提案(そんなことはできない)専門用語を多用(意味がよくわからない)傾聴しすぎる(アドバイスがもらえない)一方的に説明(私の現状を知ってほしい)「○○しましょう」の提案型の指導(図)(それはできない理由がある)「できることから少しずつ」を多用(できることがよくわからない)質問に対してあいまいな回答(二度と質問しない)質問に対して理想的な回答(それはよくわかっている)( )内は患者の反応。表1若手管理栄養士とベテラン管理栄養士が陥りやすい罠第1章栄養指導で何が求められているのか ①医師が管理栄養士の栄養指導に期待すること

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