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48Nutrition Care 2019 冬季増刊施設概要 京都大学医学部附属病院(以下当院)は、「診療」「教育」「研究」の3つの理念の実現を目指した特定機能病院で、診療科数21科、病床数1,121床、職員数約3,000人で、災害対策拠点病院にも認定されています。また、臨床研究中核病院でもあり、iPS細胞研究所などのさまざまな研究科や研究所との連携をすすめ、つねに新しい医療に取り組んでいます。診療においても研究においても最先端の環境にある“high volume hospital”です。採用している経腸栄養剤のラインナップ 当院で採用している経腸栄養剤のラインナップと特徴を表に示します。各疾患に対応した栄養剤と汎用性が高い栄養剤を取りそろえて、さまざまな病態に柔軟に対応できるようにしています。経腸栄養剤の選択基準・手順 図1に示したように、まず腸管が使用できる状態かどうか、次に腸管吸収能などにより、成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤のいずれが適しているのかを検討します。あとは、そのときどきの生化学血液検査値および病態に応じた栄養剤を選択します。栄養剤の使用は1種類とは限らず、複数の栄養剤を併用することもありますが、2種類の栄養剤を同時に混合して投与することはありません。また、とくに急性期においては患者の状態の変化に応じて栄養剤を変更するので、モニタリングが重要になります。肝疾患2京都大学医学部附属病院疾患栄養治療部 玉井由美子 たまい・ゆみこ

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