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40Nutrition Care 2019 冬季増刊施設概要 近畿大学奈良病院(以下当院)は奈良県生駒市にある急性期病院です。許可病床数は518床、診療科は32科で、平均在院日数11.6日(2018年度)です。栄養部の運営形態は給食業務を委託しており、管理栄養士は7名在籍しています。管理栄養士は病棟担当制をとっており、特殊病棟を含む全12病棟をそれぞれ1~3病棟ずつ担当しています。採用している経腸栄養剤のラインナップ 当院で採用している経腸栄養剤について、表1、2に示します。経腸栄養剤の選択基準 救命救急センター、ICUへ入室する患者に対しては、経腸栄養に関するプロトコール(重症患者経腸栄養フローチャート)を作成し、経腸栄養開始の判断基準としています(図1)。経腸栄養の投与計画は管理栄養士が作成し、経腸栄養提示書を用いて主治医へ提案しています(図2)。経腸栄養の開始は原則ペプタメンⓇAFとしており、10mL/時の速度から開始しています。著しい電解質異常を呈する場合は明治リーナレンMPを使用し、著しい耐糖能異常を呈する場合はグルセルナⓇ-REXを使用しています。急性期を脱した際には、半消化態栄養剤のアイソカルサポートⓇ、アイソカルⓇBag2K、CZ-Hi1.5のいずれかへ変更しています。 しかしながら、経腸栄養剤の選択は患者それぞれの病態(電解質異常や胃残量、水分耐用量など)を考慮して選択しており、一律したプロトコールは用いていません。腎疾患1近畿大学奈良病院栄養部 平田幸一郎 ひらた・こういちろう

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