はじめに 「栄養」とは、生命を維持して活動するために、必要な物質（栄養素）を体外から摂取して活用し、不要なものを排出する一連の流れのことをいいます。体に取り込んだ「栄養素」は、そのままでは活用することができません。体を成長させ、機能を保ち、エネルギーを得るためには、消化・吸収・代謝のプロセスが必要不可欠です。 「栄養管理」とは、素材である栄養素に過不足がないかを確認して、量とバランスを設計することです。その設計がくずれると、病気の発病につながったり、さらに病態を悪化させたりすることもあります。また、消化・吸収・代謝のどこか一部でも障害があると、栄養素をうまく体で活用することができません。 本書では、臓器のはたらきと消化・吸収・代謝のプロセスをイラストでわかりやすく紹介します。また、とくに栄養が重要な役割を担う代表的な病態についても解説します。大切な栄養素のはたらきをぜひ学んでください。 2020年7月ニュートリションケア編集室
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