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ダウンロードダウンロードできる患者説明シートCHAP.1CHAP.2CHAP.3CHAP.4総論 がん患者の緩和ケア苦痛症状の患者説明ガイド症状緩和のための治療・処置疼痛治療の薬剤ポイント集プロフェッショナルがんナーシング 2017 春季増刊116治療によりどんな影響がある? 骨の過剰な吸収を抑制することで、骨関連事象と呼ばれる骨折や脊髄の圧迫と、それに伴う放射線治療や外科手術の頻度を少なくする効果があります。 がんの骨への転移や多発性骨髄腫(血液がんの一種)により骨に病気がある人が治療の対象となります。 点滴や皮下注射で、3〜4週間に1回の頻度で継続的に投与されることが一般的です。どんな治療?1 2:骨転移骨修飾薬(ビスホスホネート、デノスマブ)骨病変骨への転移がある状態では破骨細胞による骨の吸収が過剰になっています骨芽細胞による形成<<破骨細胞による吸収➡ 骨にがんが転移すると…主な骨修飾薬の投与方法は点滴または皮下注射です点滴(ゾレドロン酸:ゾメタⓇは100mLで15〜30分程度)または皮下注射(デノスマブ:ランマークⓇ)で投与します。3〜4週間に1回の頻度で投与することが一般的です。点滴皮下注射骨こつ芽が細胞による形成=破は骨こつ細胞による吸収正常時は骨の吸収と形成のバランスは保たれています骨修飾薬は破骨細胞による過剰な骨の吸収を抑えることで骨折などの発生を予防します。骨修飾薬の継続的な使用により骨病変部の骨折などの頻度が減少します。それにより生活のしやすさ(生活の質)が保たれます。趣味を楽しめる家族との日常生活を楽しめる

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