で言うと…がん免疫療法の種類と効果（京盛千里）❶ 従来の殺細胞性の抗がん薬や分子標的薬とは異なり、がん細胞を直接、治療標的とするのではなく、がん細胞内に存在するがん抗原を標的とする抗腫瘍免疫応答を活性化させ、免疫系の働きにより、がんを制御しようとする治療のこと。がん免疫療法の種類と効果最新情報患者さん自身が持つ免疫監視機構に作用する治療方法であり、新しい分野の薬剤です。それを受けて、世の中には“免疫療法”をうたって高額な治療費を請求する施設も存在するのは事実です。患者さんが正しい知識を持ち、適切な施設で“がん免疫療法”を受けられるような教育支援が重要です。人間、誰しもが備えている“免疫応答システム”を、まずは理解しておきましょう。免疫の仕組みと免疫チェックポイント阻害薬の作用機序04-030言い換え語がん免疫サイクル、immunotherapy関連語免疫チェックポイント阻害薬、遺伝子改変型T細胞療法免疫細胞が働いていると、がん細胞も含めた異物を排除して体を守ることができる。がん細胞が免疫細胞にブレーキをかけるようになると、免疫系が正常に機能しなくなる。免疫チェックポイント阻害薬によって、がん細胞のブレーキが外れると再び免疫細胞が機能して、がん細胞を攻撃する。免疫療法といっても、エビデンスの乏しい怪しい免疫療法もあります。患者さんに勧めるべきは、保険適用となった免疫療法です。Dr.カツマタ'sメモがん免疫療法の基本知識を得るのにおすすめのウェブサイト：国立がん研究センター がん情報サイト「免疫療法 もっと詳しく知りたい方へ」1）がん薬物療法／がん化学療法YORi-SOUがんナーシング 2020年 春季増刊 41
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