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複数の遺伝子検査が可能に!1回の検査で……で言うと…遺伝子パネル検査(和田千穂子)❶ 次世代シークエンサーを用いて、がんの遺伝子変異を調べる検査法。❷ これまでは1回の検査で1つの遺伝子しか調べることができず時間とコストがかかっていたが、一度に複数の遺伝子検査が可能になった。❸ 遺伝子変異が見つかり、その遺伝子変異に対して効果が期待できる薬がある場合には、臨床試験などでその薬の使用を検討する。豆知識遺伝子パネル検査では、検査を受けるためにあらためて生検を行なうかどうかといった倫理的な問題があります。意思決定支援の一種ですが、これまでのがん医療における意思決定支援とはまた違う側面をもつ、ゲノム医療に特徴的な問題だと思います。次世代シークエンサーに、「すごい! 画期的!」と驚いたのもつかの間、海外では次々世代を見すえた開発が進んでいるそうです。ワクワクすると同時に、時代の波に乗り遅れないよう必死です。09-093遺伝子パネル検査次世代シークエンサー言い換え語遺伝子プロファイリング検査床試験などでその薬の使用を検討する。実際に遺伝子パネル検査をして、治療薬がみつかるのは10%くらい。今後はさらなる治療薬の開発が必要。Dr.カツマタ'sメモ遺伝子パネル検査の対象は、一般的には、①標準治療がない固形がん、②局所進行もしくは転移があり、標準治療が終了した(終了見込みを含む)固形がんの人で、次の新たながん薬物(化学)療法を希望する場合、そのほか、③全身状態などの条件もある。次世代シークエンサーは、高速で大量のゲノム情報を一度に読み取ることができる解析装置。時間とコスト削減だけでなく、患者さんにとっても検査のための検体(血液や組織)採取の負担が減る。104   YORi-SOUがんナーシング 2020年 春季増刊

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