患者を支える家族に寄り添い、支えるがんは本人だけでなく家族にも影響を及ぼす。子どもや高齢者も家族の一員で言うと…家族・遺族支援(藤澤陽子)❶ 家族は患者さんの支援者であると同時に、家族自身も一人の人間としてさまざまなつらさを抱えるケアの対象者である。❷ 親ががんを抱える子どもへの支援、がんを抱える人の高齢の親への支援などの重要性も着目されている。ナースの心得家族へのケアは患者へのケアを十分に行なうことが大前提で、遺族支援にもつながります。家族のことを気にかけているとひと声かけて伝えるだけでもケアの一歩になります。家族ができることを一緒に考えたり、できていることや存在そのものの重要性を伝えることも大切なケアです。家族にはそれぞれの歴史があります。自分自身の家族へのケアも大切に(自戒を込めて)。17-201家族・遺族支援家族・遺族支援のポイント関連語グリーフケア家族に向けたヒント:がん情報サービスHOME>生活・療養>ご家族、まわりの方へ>家族ががんになったとき2) がんになった親を持つ子どもへのサポートに関する情報:ホープツリーHP3)遺族ケアには、家族外来、遺族会の開催や手紙の送付など、さまざまな形がある。死別後の家族が抑うつ症状を有する割合は、一般人口と比べて高い1)。212 YORi-SOUがんナーシング 2020年 春季増刊
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