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YORi-SOU がんナーシング 2021年 春季増刊  191章呼吸困難・息切れ(薬剤性間質性肺炎)1呼吸・循環重度見逃せないアクション&コメントどういうことをする?聴き取りテクアセスメントポイント症状の日常生活への影響の程度は?息切れや呼吸困難が増強していない?治療を中止し、適切な処置を実施する対応速やかに抗がん薬の投与を中止し、低酸素血症が認められる場合には酸素投与を行なう。また間質性肺炎の症状悪化や治療中止などに伴う不安が生じることがあるため、心理面へのケアも重要ナースのケア急性期には安静が必要となるため環境調整を行なう日常生活援助を行ない、安楽に過ごせるよう支援するくらしとこころのサポート自覚症状の緩和と日常生活援助を行ない、リラックスできる環境を保つ急な症状の出現や今後の治療などへの不安に対する傾聴や共感的な対応ナースの声かけチアノーゼや頻呼吸を呈している状態アクションコメント少し動くのも息がしんどいわ。じっとしていても息苦しいということはないですか?今のしんどい苦痛な症状が少しでも早く落ち着くように、お手伝いしていきます。発見エピソード発見エピソード「動いたらハァハァするわ」と受診日に話した患者さん。「受診日以外は出歩くこともなく、家のなかくらいしか動かないから、あまりわからなかった」と言われ、活動性が低い場合には息切れを自覚しない、しにくいという場合もある、ということに気づかされました。 呼吸困難がある場合には、普段何気なく行なっている日常生活動作でも呼吸困難の増強につながります。靴下を履く、床にあるものを拾う、しゃがんだ状態で作業を行なうなどは、腹部を圧迫し呼吸困難が増すため、いすや台などを活用します。また、排便時の怒責を避けるために排便コントロールも行ないます。食事(嚥下)も息を止める動作となるため、一度に早く食べるのは避けて少量ずつ分割して摂取するようにするとよいですし、また熱い湯気を吸い込むと息がしにくくなる場合があるため注意が必要です。このような日常生活動作における注意点について、患者さんの個々の生活様式に合わせたアドバイスが必要です。くらしくらし仕事仕事FOCUS!FOCUS!仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事FOCUSFOCUSFOCUSFOCUSににくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらしくらし仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事ととポイントポイント“これだけ”“これだけ”❶治療開始前のリスク因子の把握が重要!❷初期症状を見逃さない、継続したモニタリングが重要!❸経口薬でも出現頻度が高いため、外来通院中の患者・家族への指導が重要!

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