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141)成長意欲が強い 「え!?」と疑問に思うかもしれません。しかし、考えてみてください。バブル経済がはじけた1991年(平成3年)以降に生まれた平成生まれの若者たちの多くは、日本が明かるかった時代や成長していた時代を知らずに育ってきています。不況、リストラや就職氷河期といった、どちらかというとネガティブな言葉をテレビやマスコミ、インターネットで聞きながら育った彼らは「大人や国は守ってくれない」「年金はもらえない」「自分の価値を高めて成長しておかなければ大変、自分でなんとかしなければ」という思いが強く、成長意欲は確かにあるのです。A.どんなメガネで若者たちを見るのか 大切なのは、私たちがどういうメガネで相手を見るのかによりま表1-1 今どきの若者の「5つの特徴」1)成長意欲が強いリストラ、就職氷河期、年金問題などネガティブな言葉を聞きながら育ったため、「自分の価値を高めて自分でなんとかしなければ」という思いが強い。2)情報収集能力が高いコンピューターを使いこなす能力が高い。なんでもすぐに調べられる環境にあるため、先を見通して対策を考えたりする予測能力が低い。3)やや受け身モノや機会が豊富な時代に育ったため、自分から求めなくても手に入ると思っているので、やや受け身である。4)対面でのコミュニケーション能力が低いLラインINE、Tツイッターwitter、Fフェイスブックacebook、Iインスタグラムnstagramなどのソーシャルメディアの影響で、直接顔を見合わせてコミュニケーションをとる能力が低い。5)叱られたり怒られたりすることに対して免疫がないゆとり教育を受けて育ってきたため、叱られたり怒られたりすることに対して免疫がない。また、指導者は叱らないと思い込む傾向にある。
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