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11急性期看護の特徴 ✲ 1…対象を理解するPart1 医療機器の安全な操作の熟練とモニタリング 急性期では、生命維持のための機器が多く装着されている場合があります。看護師は機器の操作と作動の監視、患者のモニタリングを24時間継続して行います。機器操作に熟練することはもちろん、異常時の対応をも熟知しておくことが患者の生命を守ることにつながります。常に機器の安全管理と対象への影響やその効果をモニタリングしていくことが求められます。生命を守る機器やチューブ類は患者の身体の一部としてとらえることで、より安全かつ安楽な実践につながります(図1-1-4)。 医療機器は患者の生命を補助し、その機能を補うものですが、危機を脱した後は早期に外すことができるよう、回復を促すケアも必要です。残存機能の低下を防止し、回復のためのエネルギーが効果的に用いられるようにすること、また、機器類が患者に与える心理的影響を最小限にすることなど、対象の状況に合わせたケアを考えていきましょう。 合併症を予防する 疾患や外傷に伴う合併症が予測されるのであれば、その準備を行うことが適切な処置につながり、症状を最小限に抑えることができます。合併症は起こさないことが原則ですが、予備能力の低い高齢患者が多い昨今では、身体・心理アセスメントにおいても、高齢者の特徴を踏まえたアセスメントが必要です。 入院となる場合はドレーンやチューブなどの医療器材の装着に伴う細菌の流入がもたら23回 復悪 化健康の危機的状態健康レベル図1-1-2 健康レベルにおける分岐点 (文献1を参考に作成)身体ケア生活ケア急性期回復期図1-1-3 身体ケアと生活ケアのバランスの変化
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