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171胃ろう、腸ろうおよび膀胱ろうを要する主要疾患の病態生理2章的な回復に終わることもあり、繰り返し内視鏡的処置が必要となれば腸ろう造設が選択される。 生理的な排尿では、脳で排尿を意図することで膀胱の排尿筋が収縮し、それに協調して内外尿道括約筋が弛緩することで尿道を通って尿が体外に放出される。何らかの原因でこれらの一連の下部尿路機能が障害されると、排尿ができず尿閉状態となる。 神経因性膀胱に代表される永久的な尿閉状態に対する排尿方法としては、最も合併症の少ない間欠的(自己)導尿法が第1選択となるが、何らかの理由でこれが不可能な場合は膀胱留置カテーテルでの持続的な導尿か、より侵襲性の高い尿路変向術の適応となる。 膀胱留置カテーテルには、本来の尿道を経て膀胱内にカテーテルを通す経尿道的カテーテル留置と、恥骨上の腹壁から直接膀胱内にカテーテルを通す膀胱ろうがある。膀胱ろうは非生理的な経路でカテーテルを通すので、造設術が必要であるが、一方で異物であるカテーテルの体内通過距離が短く、特に男性患者では前部尿道や前立腺部尿道にカテーテルが慢性的に存在することに起因する炎症の発症を回避することができる。膀胱ろう 用語解説尿にょう路ろ変へん向こう術じゅつさまざまな病的状態により、腎→尿管→膀胱→尿道という生理的な尿の排出経路を意図的に変更する術式。腎から直接尿を対外に排出させる腎ろう、尿管を直接皮膚に連続させる尿管皮膚ろう、尿管を遊離回腸に吻合し回腸肛門側でストーマを形成する回腸導管、膀胱から直接尿を排出させる膀胱ろうや膀胱皮膚ろうなどが代表的である。

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