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3験を基盤に、その人らしい生活を送ることを望む患者の意思決定を支え、住み慣れた地域で安心して暮らしていくために必要な看護を実践するための、より高度な実践能力を身につけることを目指してほしい。患者の一番近くでそばに寄り添うことができる看護師だからこそ、生活者の視点で病状の変化を観察すること、そして経過や現状のアセスメントをより深く行い、迅速かつ適切なタイミングで特定行為を看護として実施することを目標として、研修に取り組んで頂きたい。そして、本書が、患者のQOLの維持と向上に貢献するための知識と技術の習得の一助となれば幸いである。本書が、患者・住民のニーズの多様化に即応し、さらに多様で幅広い活躍ができるよう、各看護師が将来展望を描くための拠りどころとなり、スキル向上とキャリア形成のための基盤として活用されることを願ってやまない。JCHOにおける特定行為研修JCHOは、地域医療・地域包括ケアの要として超高齢社会における地域住民の多様なニーズに応え、地域住民の生活を支えることを最大の使命としている。昨今の著しい医療の高度化・専門化に加え、疾病構造や地域社会が変容する中、急激に進む高齢化により地域住民のヘルスケアは多様化し、これまで以上に高い資質を備えた看護専門職者が強く求められている。JCHOの57の病院は、全国のネットワークとして、高度急性期を担う大規模病院から一般急性期、回復、慢性期を担う中小規模病院および介護老人保健施設、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所など複合的な機能を持つ病院等、多種多様な施設を有している。このようにJCHOは、多機能で、かつ高齢者ケアにおける高いポテンシャルを持っている。これらを強みとし、本研修制度を積極的に活用することで、地域医療・地域包括ケアの要となる看護人材を育成し、地域住民の多様なニーズと期待に応え、時代が求める地域包括ケアの推進に看護の力で貢献する方向を見出している。JCHOは一般病床に加えて、回復期・慢性期の病床、介護老人保健施設、訪問看護ステーションを有しているため、患者の多様なニーズに応えるためには在宅への早

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