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151章1創部ドレナージに関する局所解剖図3.股関節の構造:骨盤の寛骨臼と大腿骨の大腿骨頭でなる球関節である。大腿骨は大腿骨頸部で曲がり、転倒などの際に外力が集中しやすいため、骨折しやすい。1乳腺 乳腺の構造は、乳腺組織、クーパー靭帯、乳頭、乳輪、皮膚、皮下脂肪、大胸筋、腋窩リンパ節で構成されている(図4)。乳腺は腺葉という単位からできていて、1つの乳腺に15~20個の腺葉が存在する。腺葉は分泌物を産生する小葉とそれを運ぶ乳管からなる。すべての腺葉は最後に1本の主乳管となって乳頭に開口する。腺葉の最も末梢に小葉があり、小葉から出たばかりの細い乳管が終末乳管となる。終末乳管と小葉を合わせて終末乳管小葉単位と呼び、この領域は良性・悪性ともに乳腺疾患が最も多く発生する。図4.乳腺の構造:乳腺組織、クーパー靭帯、乳頭、乳輪、皮膚、皮下脂肪、大胸筋、腋窩リンパ節で構成される。関節液関節軟骨 寛骨臼円靭帯大腿骨頚部大腿骨幹部関節包大転子小転子関節包関節腔大腿骨頭 乳腺・腋窩の局所解剖乳腺(腺葉)胸筋脂肪組織クーパー靭帯乳頭小葉乳管肋骨

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