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2巻頭言独立行政法人地域医療機能推進機構(Japan Community Health care Organization:JジェイコーCHO)(以下、JCHO)は、公的病院グループとして初めて、特定行為13行為10区分において、平成29年3月29日付けで厚生労働大臣が指定する研修機関に指定された。JCHOでは特定の看護分野において、高度な専門知識・技術を習得し、熟練した看護を提供すると同時に、看護職者のケア技術の向上に寄与することのできる優れた看護実践をもって地域医療、地域包括ケアに貢献できる看護師を育成することとした。今後、2025年に向けて、特定行為研修を修了した看護師は、急性期医療や慢性期医療、在宅医療等の各々の場での活躍が期待されており、こうした看護師を養成していくため、指定研修機関及び実習を行う協力施設の確保並びに受講者の確保について、計画的に取組を進めることが期待されている。そして、医療計画作成指針の見直しが行われ、特定行為研修についても、地域の実情を踏まえ、看護師が特定行為研修を地域で受講できるよう、指定研修機関および実習を行う協力施設の確保等の研修体制の整備に向けた計画について、実効性のある計画立案が求められている1)。本書は、JCHOが実施する10の特定行為区分の学ぶべき事項を基に、学習内容を構成している。臨床現場で働く看護職にとって、実践的な知識をより深く理解できるように、各章にPOINTを示した。また、多くの図表やイラスト、画像を掲載し、臨床推論を活用して治療計画を推考できる演習事例も提示することで、特定行為研修における講義・演習・実習などにおいて幅広く活用できる内容とした。JCHOの指導者の多大な協力のもと、ご執筆・ご助言いただいたことは、本研修が看護職だけでは成立しない点において、職種を超えた最初の共同作業として研修の在り方への理解を深める観点からも大変意義深く、テキストという形に実を結べたことは喜ばしい限りである。これから特定行為研修を受講する多くの看護師の方々には、これまでの看護実践経

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