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231章1循環動態に関する局所解剖血管:体循環系の血管の解剖血管系は動脈系と静脈系に大きく分けられるが、それぞれの血管系は太さによって分布や機能も違う。血管系は主に以下のように分類される。•大動脈•動脈•小動脈•毛細血管•静脈•大静脈動脈も静脈も内膜、中膜、外膜の三層構造となっており、静脈には逆流防止の静脈弁が血管内に存在する(図5)。動脈では内膜と中膜、中膜と外膜の間にそれぞれ内弾性板、外弾性板が存在している。健常者の中膜は平滑筋細胞が中心となり構成される。内膜は血管内腔に接する部分は血管内皮細胞で覆われる。細い血管になると徐々に中膜の層・厚みが減る。細動脈レベルでは交感神経による血管収縮の制御も受けており、その結果、末梢血管抵抗を生み出す。一方、静脈は弾性板をもたず、血管壁が薄く伸展しやすいため、右心不全で体液が貯留する場合などに拡張しやすい。毛細血管は全身の組織に網目のように血管のネットワークを張り巡らして洞結節房室結節His束左脚・右脚プルキンエ線維図4. 刺激伝達系木原康樹監修.ハートナーシング2017年春季増刊 心臓ビギナー集まれ! 治療もケアもしっかりわかる 循環器の病気ずかん.大阪,メディカ出版,2017,17.より作成
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