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181感染症とは何か ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫などの微生物がヒトの体内で増殖することによって生じるさまざまな病気の総称である。2外因性と内因性 病原微生物には外因性と内因性がある。ヒトには常在していないが、何らかの原因で外部から侵入してくることによって発症する感染症と、もともとヒトに常在している菌によって発症する感染症がある。例えば、インフルエンザはインフルエンザウイルスが外から侵入することによって発症する。一方、膀胱炎はもともとヒトの腸内に生息する大腸菌によって発症する。3生体防御機能 ヒトの身体には免疫という、外からの病原体の侵入を防いだり、体内の病原体の過剰な繁殖を防いだりする働きがある。免疫とは自己と非自己を区別して、非自己を排除するシステムである。免疫には自然免疫と獲得免疫がある。(1)自然免疫 自然免疫を主に担当しているのは好中球、マクロファージ、ナチュラルキラー(NK)細胞である。まず、好中球とマクロファージが侵入した病原体や異物を非自己と認識して、貪食する。体内に侵入したウイルスは細胞内で増殖するため、好中球やマクロファージで貪食できないので、感染した細胞を丸ごと、感染症の病態生理を知るPoint①感染症とは微生物がヒトの体内で増殖することによって生じる病気である。②病原微生物が外部から侵入する外因性と、常在菌から発症する内因性がある。③.免疫は、外からの病原体の侵入を防いだり、体内の病原体の過剰な繁殖を防いだりしている。④微生物ごとに感染しやすい臓器がある。⑤.入院患者は医療の介入によって、生体防御機能が低下し、感染症を発症しやすくなっている。感染症の病態生理1

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