14糖尿病とインスリン療法に関する局所解剖1 膵臓の内分泌組織はランゲルハンス島と呼ばれ、膵臓全体の1～2%に相当し、膵尾部に多い。ランゲルハンス島は主要な4つのペプチドホルモンを産生・分泌する細胞から構成される。膵臓の構造（図1）①グルカゴン（α細胞） 肝臓におけるグリコーゲン分解・糖新生促進・ケトン体合成、脂肪の分解促進②インスリン（β細胞） 肝臓におけるグリコーゲン合成・糖新生抑制、骨格筋への糖取り込み、脂肪・体蛋白の分解抑制③ソマトスタチン（δ細胞） インスリン・グルカゴンの分泌抑制④膵臓ポリペプチド（pancreatic polypeptide：PP細胞） 消化酵素の調節 Point・膵臓の構造と分泌されるホルモンについて。・インスリンが皮下注射されてからの吸収機序。・注射部位の差異による吸収速度の変化。図１．膵臓の構造と分泌されるホルモン膵頭膵体α細胞β細胞δ細胞PP細胞膵尾
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