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誰でも“教え上手”になれる! この本は、忙しい現場で仕事をしながら指導をしているナースのために書きました。上手に教えるためには「教える技術」が必要だからです。 本書では、特にこのような方に読んでほしいと思っています。◦教えることは難しいと感じている実地指導者◦新人看護師の指導で悩んでいる教育担当者◦教え上手になりたいと思っている皆さん 私が初めて「教える技術」に出会ったのは、向後千春先生(早稲田大学)の講義を受けたときでした。科目は「インストラクショナルデザイン」です。講義で「教える相手ができるようにならないのは教え方がヘタだから」「相手ができるようにならないのは教える側の責任だ」と聞いたときには、もう「目からウロコ」でした。 インストラクショナルデザインは、効率的で効果的、かつ魅力的な教え方を提供してくれます。私もインストラクショナルデザインを学んで教え方のコツがわかり、上手に教えることができるようになったと同時に、教えることが好きになりました。そう、教える技術は誰でも身につけることができるスキルなのです。だって、ナースだった私が、今は教える先生になれたのですから。 皆さんのように、看護実践をしながら実地指導をする人にこそ、この「教える技術」が必要なのです。私は急性期病院でナースの経験があるため、皆さんがじっくり本を読む時間がないこともわかっています。そのため、本書では難しい理論はかみくだき、しかも実践ですぐに使えるように、事例をまじえながらわかりやすく解説しています。この1冊に網羅されている「教える技術」を身につければ、すぐに臨床で「上手な教え方」を実践することができるでしょう。 さあ、さっそく始めてみましょう!札幌医科大学 講師 杉浦真由美

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