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1のあいさつをしたつもりが、どうやら押忍先輩には聞こえていなかったようで、終日機嫌が悪いことがありました。どうしても気になって、「私、気に障ることしちゃいましたか……?」と聞くと、先輩は、「朝のあいさつは仕事の始まりだから、大きい声でしないとね」と言いました。正直、「あいさつの声が小さいだけで機嫌を損ねないでよ……」と思いましたが、“何を重視するか”って人それぞれなんですよね。また、私の残りの仕事量を見て「何でこんなに仕事を抱えているの?」と言われたこともありました。このときも、「自分で間に合うように配分してるんだけどな。いろいろと仕事を見られているようでやりづらいなー」と感じてしまいました。ただ、自分自身は時間配分して定時までには終えられるように仕事を進めていたつもりでも、そのことを相手に伝えなければわからないですよね。注意されて以降は、「押忍先輩、おはようございます!」と大きな声で、かつ、あなたにあいさつしていますよ!というアピールも込めてあいさつすることと、自分の進行状況を伝えながら仕事を進めていくようにしました。そうすると、押忍先輩から指導を受けることも少なくなりました。おそらく、押忍先輩は後輩が何をやっているのかわからない状況が嫌なのだと思います。「暑苦しいから距離をとりたいな」といった気持ちもわかりますが、距離があくぶん、押忍先輩の行動はさらに熱くなり、松岡○造のようになることも。そのため、逆に相談したりするなど歩み寄る姿勢を見せるのが押忍先輩と上手に付き合えるコツだと思いました。また押忍先輩は、スピード感があるので、人よりも早く仕事を終えていることが多いです。困ったときや悩んだときは早めに相談しておくと後々フォローしてくれることも多いので、コミュニケーションを密にとることをオススメします。朝このようなタイプの人は、キャラがわかると比較的やりやすいのです。物事をなんでも単純化して考えようとする癖のある人もいるので、病態生理が複雑な疾患の看護に関しては、もろい面もあります。押忍先輩に付く場合は、先輩の理解が足りない部分を自分で勉強してカバーしなくてはなりません。11

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