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つらい看護実習を乗り越え、国家試験に合格してようやく念願だったナースになれた新人さんたち。いざ働きはじめると、業務内容よりも人間関係の悩みに強いストレスを感じてしまう新人さんは多いです。なかには、ストレスをうまく発散できずにメンタルが不調となってしまい、残念ながら退職してしまう人も。そんな新人ナースのために、私に何かできることはないかと模索したところ、「処世術を教えてあげることならできるかも」と思いました。私は、相手の特徴をつかんで、その人に合わせたかかわり方を見いだすのが奇跡的に得意なのです。ナースになって数年がたったころ、病棟の新人ナースから“先輩とのかかわり方”について相談を受けた私は、「あの先輩に話しかけるタイミングは〇〇のときがいいよ」とアドバイスをしました。その後も、別の新人ナースたちから「〇〇先輩が苦手でどうかかわったらいいのかわからない」などと相談を受けることが増えたので、よく話題に上がる先輩の特徴とかかわり方をノートにまとめて後輩に渡しました。そのノートは思っていた以上に役に立ったようで、新人ナースからは感謝され、気づけば後輩たちの間で“バイブル”としてまわっていきました。(もちろん先輩たちは、その存在を知らないまま……)こんなふうに、私のノートが後輩たちの役に立つのなら、人間関係で悩んでいる全国のナースに、私の“処世術”をまとめて届けてあげたい!と思ったのです。そんな気持ちから、この本を執筆しようと決めました。人間関係に疲れてしまったナースたちに、処世術を知ってもらって、すこしでも気持ちが楽になってもらえたらうれしく思います。はじめにピース!おことわり今回紹介する内容は私の経験がベースになっているので、監修者の所属施設は本書の内容とは一切関係ありません。

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