監修のことば 超高齢時代には、プライマリーケアが重要です。ナースはこれまで以上に広い視野とジェネラリストとしての幅広い知識や技術・経験が求められます。そればかりでなく自ら考えて判断する力をつけることがますます求められるようになってきました。 とはいえ、知識や技術を身に付ける経験をする機会が誰にでもあるわけではなく、皆さんは何をどう備えたらよいのか漠然としているかもしれません。 「看護力検定®」は、医療・看護に関する幅広い知識を振り返り、ブラッシュアップし、一つでもナースとしての引き出しを増やすきっかけになればとの考えから生まれました。 自身がこれまで経験したことがないことや、今所属している組織や部署ではあまり関係がない問題もあると思います。「看護力検定®」は、正解することが一番の目的ではありません。点数が高くなくても、がっかりすることはないのです。解説をみて理解し、これから先、現場で役立つかもしれない引き出しを一つ増やしたと思って、関心を寄せるきっかけになればよいと考えています。 また、国家資格である看護師には、患者に対し生涯学び続ける義務があります。自身の看護力をときどき客観的に振り返り、強み・弱みを知ったうえで、プロフェッショナルとして働き続けられる力を磨くための身近なツールとして「看護力検定®」を活用してもらえれば幸いです。 当問題集では、過去の出題問題の一例と類題を紹介し、正解率が少し伸び悩む傾向があった薬剤領域の基本を学ぶコラムを掲載しました。まずは当問題集で力試しをして、本番の「看護力検定®」にも楽しんでチャレンジしていただければと思います。2019年10月北里大学病院副院長・看護部長 別府 千恵3
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