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1 ドレーン管理総論11腔ドレナージ、イレウスチューブ、手術創に留置するウーンドドレナージチューブ(SBバック®やJ-VAC®など)があります。2)受動的ドレナージ 重力や毛細管現象、サイフォンの原理を活用して排液する仕組みを受動的ドレナージと言います。 サイフォンの原理とは、真空状の管を通して、液面が高いところから低いところへ移動する現象です。この原理を用いて排液する場合、チューブの高さ設定や排液バッグの設置位置に注意しないとオーバードレナージになってしまいます。4.観察のポイント 観察する際にまず大切なのは、何の目的でどのようなドレナージを行っているか正しく理解することです。 この点を踏まえたうえで、どんなドレナージでも共通する観察のポイントは、以下になります。1)排液の性状と量 正常と異常を知っておきましょう。また、排液の性状が時期に応じて変化する場合は、各時期に合わせた正常・異常を知っておくことが必要です。2)排液の量や性状の変化 勤務のはじめに観察したことと、勤務のおわりに観察したことに変化がないか観察しましょう。また、色の表現は個人により異なる脳室ドレナージやスパイナルドレナージなどがある!目的を理解していないと、正常・異常の判断ができない!共通のスケールなどを使用して、人によって表現が異ならないように工夫する!チューブが閉鎖されていて、かつ、設定した高さより低い位置にセットされていると、どんどん排液されてしまう!液体が出発地点より高いところを通って到着地点まで移動する原理のこと。「コツぶっくす」イラスト7低い所の液面高い所の液面真空管この高さを埋めて水面の高さを同じにしようと高い所の水は真空管を通って低い所へ流れる。

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