口腔ケアの基本知識誤嚥性肺炎とは 嚥下機能の低下により、唾液や食べ物、胃液などと一緒に細菌を誤って気道に吸引することにより引き起こされる肺炎が、誤嚥性肺炎です(図1)。誤嚥性肺炎は嚥下機能が低下した高齢者、とくに脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの患者に多く発生します。発熱、咳、痰、呼吸困難などが一般的な症状ですが、高齢者は咳の力が弱かったり、高熱が出にくかったりして、これらの症状がなく、元気がない、食欲がない、喉がゴロゴロするなどの症状のみがみら 日本人の死因は約1割が肺炎です。そして、その97%は65歳以上の高齢者、中でも誤嚥性肺炎は年間の死亡者数が4万人弱、80歳以上の肺炎のほとんどを占め、これからも増加が予測されています。A図1 誤嚥性肺炎発生のイメージ嘔吐の後に起こることもある。食道気管❶ 唾液や食べ物などと一緒に細菌が気管に入る❷ 細菌が肺に侵入する❸ 誤嚥性肺炎を引き起こすⅠ誤嚥性肺炎と口腔細菌、ウイルス性の感染症に口腔ケアは、どのくらい有効?02Q口腔ケア編13
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