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6. 病棟ごとに業務のやり方が異なります。7. 部署を異動したときに業務のやり方が異なり、インシデントを起こしそうになりドキッとしたことがあります。 スタッフの入れ替わりが多かったり、病棟間の異動は多かったりしませんか?また、人事異動で病棟が変わって、前の病棟とやり方が違って困ったことはありませんか? 新年度にはさまざまな種類のインシデントが多く発生する傾向にあります。病棟ごとにやり方が異なって間違ってしまった、という原因のインシデントも発生していると思います。8. やり方は決まっていないので、いちいち文書にしていません。9. マニュアルや手順があることで、それに縛られるような感覚があり、業務がやりづらくなるのではないかという考えを持っている人が少なくありません。 看護部以外でも人の入れ替わりは多いと思います。教える人が変わるたびにやり方が異なることはありませんか? マニュアルは、がんじがらめに縛るために作成するのではありません。業務を見える形にして、スムーズに業務を遂行するためにあります。10. 人が入れ替わるたびにマニュアルを作成しています。 この現象が起きている原因は、業務のやり方が人が入れ替わるたびに変わる、ということにあると思います。11. 変更が多い文書は管理が大変なので管理していません。 変更が多い、ということは改善が進んでいたり、手順が良く変わる業務である、ということだと思います。そうであれば、職員にその業務手順を適切に周知するためにも、そのたびに文書は変更する必要があります。変更していないことでインシデントが発生することがあると思います。☞4~11で「はい」を選択した方へのアドバイス まず実際の業務を見える形にすることが重要です。業務を見える形にしたものを「文書」に記述します。まずは行っている業務を見える化し、スタッフ間で共有することが、安全で効率的な業務を行う上で重要なことです。これを「標準」といいます。第2章2の「標準化」のところを読んでください。第1章●文書管理の現状を把握しよう 15第1章2「現状把握チェックリスト」の解説とアドバイス

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