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9 ICTを用いたカンファレンスが診療報酬上認められたのは2018年の診療報酬改定です。しかし「やむを得ない場合には」との条件付きでした。2020年度の診療報酬改定では「日常的に活用しやすいものとなるよう」にと、ICT活用を推奨する流れへと変化しました(図3)。 高齢患者の入院に際して必ずと言えるほど問題になるのがポリファーマシーです。院内メンバーのみで処方薬のエビデンスを確認しようとしても処方時のエピソードが分からず、困惑することがあります。また、入院中に減薬をした場合に、何をどう観察し、どう判断したかをかかりつけ医や薬剤師と共有することになりますが、多くの場合は結果を一方的に伝えがちです。しかし、大切なのは結論に至るプロセスの共有だと考えます。お互いの負担を最小にしながらこの目的を実現するのが、ハイブリッド型オンラインカンファレンスです。詳しくはP.112で解説します。 生活習慣にかかわる指導は、生活に寄り添う伴走者である必要があります。2020年度の診療報酬改定では栄養指導で通信機器による指導が評価されるようになりましたZoomハイブリッド型カンファレンスで決定プロセスの共有オンラインによる継続的栄養指導図2 厚生労働省「2020年度診療報酬改定」より 業務の効率化に資するICTの利活用の推進

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