3らないタイミングがあると思っています。私も今まさにそのタイミングが来ている一人です。そのなかでも、ひとつ気づいたことがあります。それは、答えは自分のなかにあり、だけど自分ひとりでは解決できないということです。いち看護師である私が、本書を執筆するにあたり考えたのは、自分ひとりでは解決できないことを、“この本でお手伝いできたら”ということでした。患者さんや家族、または看護業界や医療業界を良くしたいと奮闘しているさまざまな看護師へのインタビューを通して、なかなか日ごろ聞くことができない思いを聞き、看護師として悩んでいるあなたにエールを送りたいと思いました。看護師は大変な仕事、つらい仕事でも、それでも患者さんと看護と向き合い、自分と向き合い、自分なりの向き合い方を見つけて、看護師を続けている人、看護師の資格を活かして働いている人はたくさんいることを知ってほしいのです。今回のインタビューを通して、看護師の資格を持った自分のあり方、生き方、これからのことをどう見据えているのか。私自身救われた言葉が多くありました。この言葉たちが、看護師として働くことに不安を感じている人や悩んでいる人の心に触れ、そっと背中を支えることができたら私は本望です。
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