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10★IPPVの合併症 IPPVには,さまざまな合併症を生じうる可能性があります.特に次の2つは重要です.①人工呼吸器関連肺炎(ventilator associated pneumonia;VAP)②圧などによる気道・肺損傷(ventilator induced lung injury;VILI) VAPに関しては,ICUでは挿管患者の6〜52%に肺炎が発生し(非挿管患者の6〜21倍),死亡率は2〜10倍になるとの報告がありますKollef,M.1993).NPPVは侵襲的な気道確保を行わないため,VAPを減少させ,予後を改善する可能性があります.また,NPPVによる肺損傷の報告が非常に少ないことを考えると,この点においても有用である可能性があります.★NPPVを選択導入の容易さ・簡便性,患者に対する侵襲度の低さから,まずNPPVを選択しますNPPVはすべての患者に有効ということではありません★IPPVを選択⃝誤嚥がある場合⃝喀痰などの分泌物の自己喀出が困難なため,気道確保が必要である場合⃝呼吸が微弱で生命の危機が迫っている場合

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