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11IPPVへの移行★誤嚥がある場合 喀痰などの気道分泌物が多く,自己喀出が困難な症例では,窒息の危険があるため,気道確保の観点からもIPPVが適切です.★NPPVを導入しているにもかかわらず,高二酸化炭素血症を伴う呼吸性アシドーシスあるいは低酸素血症が改善しない場合 まずNPPVの条件設定の変更を試みますが,それでも改善が認められない場合,適応を十分考慮したうえでIPPVへ移行します.IPPVへの移行の見極め 現時点では特に基準はありませんが,NPPV開始後数時間以内に血液ガス所見の改善がない場合,意識レベルに改善がない場合などにIPPVを考慮します. NPPVが不適当と思われる患者には,IPPVを選択すべきです.NPPVは気管挿管を回避する手段,あるいは別の治療を始めるまでの“critical”な時間を乗り切るための手段であって,これらに代わるものではありません NPPVの不適切な使用は合併症のリスクを大きくするので,患者の選択には十分な注意が必要です.NPPVに固執しすぎないようにしましょう.NPPVにこだわりすぎないここに注意!NPPVによって呼吸状態が改善しているかを見極めるのね

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