●Q1&●Q2●呼吸療法の歴史と現状(表1、2)1985年に在宅酸素療法が、1990年に在宅人工呼吸療法が保険適用となり、在宅での呼吸療法が積極的に行われています。1990年頃より用いられた非侵襲的陽圧換気(noninvasive positive pressure ventilation;NPPV)の普及もその要因の一つです。最近多く用いられるようになったハイフローセラピーの保険適用は、2019年現在は院内使用に限られています。表1:呼吸療法の歴史(次の重要な出来事の年代を覚える)1744年口対口人工呼吸の施行1754年二酸化炭素の発見1771年酸素の発見1880年経口気管挿管による麻酔1929年タンクベンチレータ(鉄の肺)の作成1953年手動式陽圧人工呼吸装置の開発1954年従量式(量規定式)人工呼吸器の市販1965年高気圧酸素療法の実施1967年成人呼吸促迫症候群(ARDS)の提唱1971年間欠的強制換気の導入1981年カプノメータの臨床使用1983年パルスオキシメータの臨床使用1985年在宅酸素療法の保険適用1990年在宅人工呼吸療法の保険適用2004年AEDの一般人使用許可2012年ARDSのベルリン定義2016年ハイフローセラピーの保険適用表2:呼吸療法に関連する法律の施行(次の代表的な法律の年代を覚える)1897年伝染病予防法1951年結核予防法1989年エイズ予防法1995年製造物責任(PL)法1999年感染症法2000年介護保険法2003年個人情報保護法2007年結核予防法を包含した感染症法●Q3●死亡数順位厚生労働省から発表される「人口動態統計月報年計(概数)」に年度別の死亡数順位が記載されています。1位の悪性新生物、2位の心疾患は毎年順位が変動しない傾向にありますが、3位以下の順位はよく変動があります。2017(平成29)年の死亡数順位は、1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は脳血管疾患、4位は老衰でしたが、2018(平成30)年に老衰が3位、脳血管疾患が5位となりました。平成30年死亡数順位【1位】悪性新生物【2位】心疾患(高血圧性を除く)【3位】老衰【4位】脳血管疾患【5位】肺炎(厚生労働省平成30年人口動態統計月報年計(概数)の概況より)2017(平成29)年ので覚えてね+α解説みんなの呼吸器 Respica 別冊 * 17呼吸療法総論 解説編 1章
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