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1時間目たのしイイ低酸素血症の基礎知識9肺とは? 肺胞とは? 肺の形は皆さんも何となくご存じかと思います。気管が左右に枝分かれして、それからさらにどんどん枝分かれしていって、最後は非常に小さな肺胞という袋がたくさん集まってできたものが肺です(図2)。 気管支はおよそ15〜17回分岐して、いわゆる呼吸細気管支という非常に細かな気管支になり、それからも何回か分岐して終末細気管支、さらに分岐して肺胞という形になっています。 この肺胞自体は直径が0.2mmと、肉眼では見えないくらい非常に小さな袋です。その小さな袋が左右の肺合わせて3億個、途方もない数あります。この3億個を集めると、空気に触れる表面積は何と100m2、ちょっと立派なマンションの床面積ぐらいにもなるといわれています。このうち半分、50m2は毛細血管と接していますから、肺胞は、血管と酸素ができるだけ広い範囲で、効率良く触れることができるような場を作っているといえるでしょう。図2 肺の構造気管肺胞右肺左肺15〜17回の分岐気管支気管気管支呼吸細気管支終末細気管支肺胞あと数回の分岐両肺合わせて3億個ある肺胞は、すべての表面積を合わせると100m2にもなるといわれています。

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