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10人工呼吸のしくみ 吸気として、気道内圧に陽圧をかけて空気を送り込みます(気道内圧・胸腔内圧も増加)。送気をやめると、広げられていた肺が自ずと縮むことで、空気が外へ押し出されます(呼気)。自然呼吸のしくみ まず、呼吸筋の作用で胸腔内圧が陰圧化します。それに伴って、肺が受動的に伸展して吸気が生じます。その後、肺自体の“縮小しようとする弾力性”により体積が減少し、その分が呼気として外へ押し出されます。自然呼吸=陰圧換気人工呼吸=陽圧換気上の方=腹側の横隔膜がよく動く人工呼吸と自然呼吸の違いを理解することが大事!!下の方=背側の横隔膜がよく動く血流⇒背側換気⇒背側換気と血流のバランスが悪い血流⇒背側換気⇒腹側自然呼吸では、胸腔内は常に陰性で維持されており、肺は膨らんだ状態にある。横隔膜は、胸腔と腹腔を境界する、ドーム状の骨格筋。安静時の吸気は、約8割が横隔膜の運動によるもの。横隔膜は腹側(下方)へ引っ張られる→腹腔臓器は下方から前方へ移動→外肋間筋は肋骨を挙上し胸郭を拡げる※背中の横隔膜もよく動く =たくさんの空気が流入する →ガス交換の効率がよい※肺胞も外側に引っ張られて 拡大する腹直筋・内外腹斜筋・腹横筋などの呼吸筋の収縮により腹腔内圧が上昇し、横隔膜が挙上する→肺胞や胸郭の弾性収縮によって 受動的に呼気となる●●横隔膜収縮する横隔膜肺気管胸腔(陰圧)横隔膜ゆるむ→→→→→→→→

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