T160061
9/12
9ペースメーカ・ICD・CRT‐D植込み型除細動器(ICD)とは●ペースメーカリード●ペースメーカ リードコネクター(IS-1)⃝リード先端には電極があり,電気刺激だけでなく自己脈の発生による電気信号を感知している.⃝リード先端の固定にはネジ式のスクリュータイプのものと,羽根式のタインドタイプのもの,あるいは心外膜留置用のものなどがある.一方,本体との接続部であるコネクターピンは国際規格であるIS-1コネクターが採用されており統一されている.●ICD本体⃝ICD(implantable cardioverter debrillator)は,ペースメーカ機能も有しており,心室頻拍に対してはペーシングによって停止させることも可能である.もちろん,ペースメーカと同様に徐脈性不整脈に対する電気刺激も可能である.⃝心室にのみリードを留置するものをシングルチャンバーICDといい,心房および心室の両方にリード留置を行うものをデュアルチャンバーICDという.⃝ICD本体内部には電池と電子回路が収納されており,ヘッダー部のコネクターによってリードと接続される.⃝頻脈性不整脈が発生すると自己脈による電気信号としてとらえられ,心拍数が測定される.発生した不整脈が設定した心拍数を超えた場合に治療が行われるが,発生様式や頻脈の安定性,局所電位波形などさまざまなアルゴリズムによって鑑別が行われ,心室性頻脈性不整脈の診断に至った場合にのみ抗頻拍ペーシングや除細動が行われる.頻拍の持続時間や治療の内容は個々に設定可能である.心筋(心外膜)リードタインド型①ヘッダー②IC回路③電池④心房ポート(IS-1)⑤心室ポート(DF-4)⑥セットスクリュー⑦スーチャーホール⑧心房リード⑨心室リード⑩ショックコイルスクリュー型双極型心筋(心外膜)リード①④⑥⑦⑤②③⑧⑩⑨②③❶ ペースメーカ・ICD・CRT-Dとは
元のページ