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心臓カテーテル検査・治療の役割8はじめての心臓カテーテル看護心臓カテーテル検査・治療の目的心臓カテーテル検査には,造影検査と内圧測定検査があります.心臓カテーテル治療は,冠動脈,弁膜症,心筋症の治療などに分けられます.心臓カテーテル治療の目的●心臓カテーテル治療は,冠動脈,弁膜症,心筋症の治療などに分けられます.●カテーテルを用いて,冠動脈や心臓弁,肥大した心筋に対してインターベンション(日本語では「介入」)を行うことによって,患者の症状や生命予後を改善するために行う治療法です.●全身麻酔下に開胸して行う外科的治療に比べて,患者への侵襲が少なくて済み,入院期間が短いというメリットがあります.●最も広く行われているのが冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)ですが,特に薬剤溶出性ステントの導入後,心筋梗塞や狭心症の治療として安定した臨床成績を収めています.①造影検査:心臓の部屋や冠動脈内に造影剤を注入しながらX線撮影を行い,心臓の見たい部分だけを浮き上がらせて見えるようにする検査です.②内圧測定検査:心臓各部の内圧,循環血流量(心拍出量)を測定します.採血を同時に行うことで,心臓各部の酸素分圧を測定することができます.心臓カテーテル検査の目的造影検査目 的冠動脈造影冠動脈の内腔が狭窄や閉塞を来していないか左室造影・右室造影正常に壁運動を行っているか,壁運動が低下し内腔が拡大していないか肺動脈造影肺動脈が血栓で閉塞していないか右房造影心房中隔穿刺の位置決めなど内圧測定検査目 的右心カテーテル(スワン・ガンツカテーテル)検査右房圧,左房圧,肺動脈圧,肺動脈楔入圧,心拍出量を測定,心不全の状態を評価するなど左室内圧測定心不全の程度や各種病態の評価酸素分圧測定目 的心臓の各部位での酸素分圧を測定心拍出量の計測,先天性心疾患の病態評価など◎心臓カテーテル検査には,大きく2つの目的があります.

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